【J-WAVE81.3FM / 2025.10.26放送分】hummingbird SERENDIPITY CONNECTION
J-WAVE(81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』
人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。
2025年10月26日放送
NPO法人みんなのお箸プロジェクト
今回ご紹介するのは、正しいお箸の使い方を学びながら、食文化や自然の恵みを知ることへとつなげている「NPO法人みんなのお箸プロジェクト」。
副理事長の平沼芳彩さんにお話を伺いました。
「NPO法人みんなのお箸プロジェクト」は、2018年に設立。
平沼さんの娘さんが、お箸の持ち方を身につけないまま大人になってしまったというご自身の失敗が活動のきっかけです。
その娘さんが母親になり、子どもに「お箸の持ち方はおばあちゃんにおそわりなさい」と。それからはお孫さんのお箸の指導は平沼さんの役目になりました。同時に、小学生の8割がお箸をきちんと持てないという調査結果を目にしたこともあり、世の中にひとりぐらい、口うるさいおばあさんがいてもいいのではないかとプロジェクトをスタートしました。
平沼さんの視点のユニークなところは、お箸の持ち方だけではなく、原因を深く掘り下げ、注目しているところです。
わたしたち日本人の生活や食事のスタイルは変わりました。それにより、手指や足の使い方も変わってきました。
平沼さんは、人々がお箸を上手に使えなくなってきたのは、昔と比べて生活のあり方や環境が変わったことが原因だと考えました。
まずは、手足の母指球をしっかり使うこと、きちんと座りきちんと立つこと、からだそうです。そして、平沼さんご自身の苦い経験から、教えるのは厳しいとうまくいかない、楽しく身につけていくことが大事だと話します。
主な活動は、正しいお箸の持ち方の啓発、保育園や小学校への出前講習、そしてイベントでのお箸作りやワークショップ、講師の育成などに加え、正しいお箸の開発も。
みんなのお箸プロジェクトのオリジナルお箸は、持ち手が三角形でつまむ部分は六角形。指にしっかり馴染むこのお箸は、手の大きさに合わせて1cmごとに選べるそうです。
自分の手にぴったりなお箸、食事も楽しくいただけそうですね。
母から娘そして孫へと、お箸を通してつながってきた家族のヒストリー。それがまた社会へも広がっている活動が素敵ですね。
お箸を通して、子どもから大人までが「感謝」「丁寧さ」「思いやり」を学び、その心が人と人、地域と地域をつなげていく。“つながる幸せ”を感じました。
ご興味のある方は是非、「NPO法人みんなのお箸プロジェクト」のWebサイトをチェックしてみてください。
<番組内で放送した内容はこちら>
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