【J-WAVE81.3FM / 2025.10.12放送分】hummingbird SERENDIPITY CONNECTION
J-WAVE(81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』
人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。
2025年10月12日放送
地域限定のタイルマグネット『旅するマグネット』
今回ご紹介するのは、地域限定のタイルマグネット『旅するマグネット』。
プロジェクトを運営する文具メーカー「株式会社ペノン」の代表取締役・長岡美千子さんにお話を伺いました。
ペノンは、森林認証木材を使用したボールペンやポストカードなど、サステナブルな文具を自社工場で製造・販売している会社です。
長岡さんが新しいインスピレーションを得たのは、2023年に訪れたスペインでのこと。各地で職人が一枚一枚手作業で絵付けするカラフルな「スペインタイル」に出会ったことがきっかけでした。
「日本でもこうした“旅の記憶を形に残すお土産”が作れないか」。その想いから、2024年に『旅するマグネット』のプロジェクトがスタートしました。
『旅するマグネット』の大きな特徴は、素材にこだわりがあること。使用しているのは、日本三大陶磁器のひとつ・岐阜県多治見市の“美濃焼”の廃材をアップサイクルしたタイルです。環境への配慮と職人技が融合した、まさに「人と地域をつなぐ」アイテムとなっています。
デザインは、各地域の観光地や食文化をテーマに、その土地に住むイラストレーターが描き下ろしています。現在は41都道府県で約250種類を展開しており、舞妓さんや鹿、ハチ公など、旅情を感じるモチーフが揃っています。
裏面にはQRコードが付いており、制作したイラストレーターの情報にアクセスできます。手に取った人が作品の背景や作り手の想いに触れられる、新しい形のお土産です。
販売はオンラインではなく、あえて「現地販売」にこだわっています。「その土地に足を運んで、実際に手に取ってもらうからこそ、絵柄の魅力やストーリーが伝わる」と長岡さんは話します。
来年3月には、ついに47都道府県すべてのデザインが出揃う予定。今後の展開については、「日本だけでなく、世界の各地域や国の風景、食文化をテーマに、人と地域、人と文化をつなぐきっかけになる商品へと育てていきたい」と展望を語りました。
小さなタイルに描かれた大きな物語。『旅するマグネット』は、旅の思い出と人の想いをそっとつなぐ、新しいお土産の形ですね。
ご興味のある方は是非、「旅するマグネット」のWebサイトをチェックしてみてください。
<番組内で放送した内容はこちら>
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