【J-WAVE81.3FM / 2025.4.13放送分】hummingbird SERENDIPITY CONNECTION
J-WAVE(81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』
人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。
2025年4月13日放送
「ふっくら布ぞうりの会」
今回ご紹介するのは、個性的な布ぞうりを手がけている「ふっくら布ぞうりの会」。
「ふっくら布ぞうりの会」代表の工藤賀子さんにお話を伺いました。
「ふっくら布ぞうりの会」を立ち上げたきっかけは東日本大震災。
被災した人たちが暮らす仮設住宅でのコミュニティ作りや生きがい作り、経済的支援を目的に2011年秋頃から活動をスタートしました。
この活動には、発達障害をお持ちの方、引きこもりがちの方、介護などの事情でできるだけ家にいたいという方に、家にいながらできて、ノルマがなく、マイペースで取り組めるお仕事として携わってもらっています。
現在は宮城県と首都圏にチームがあり、編み手さんとスタッフ総勢40名で活動しています。
布ぞうりに使っているものは、イベントなどで余ってしまったものや破棄されてしまうTシャツの生地。
赤や青、ピンクなど色鮮やかな生地で編んだ布ぞうりは個性的な一点ものです。
メンバーの中に発達障害をお持ちで、外に出ることのが難しく引き篭りがちな方がいました。
元々手芸が好きな方だったので、布ぞうり制作を勧めてみると、“楽しい!”と夢中になり、3ヶ月後には通販サイトで販売出来るまでに上達しました。
他の誰のものでもなく、自分が編んだ布ぞうりを買ってもらえることで、社会との繋がりができ、自己肯定感も上がり、新しい目標ができたそうです。
きっかけひとつで明るい道が開けるのですね。
「ふっくら布ぞうりの会」の活動は、活動経費や材料をご提供いただいたり、販路を紹介してもらったり、全国の皆さまから頂いたご支援でスタート。
当時、いろいろな支援があったらからこそ、今でも続けていることができているので、これからも何か社会にお返しが出来る活動でありたいと工藤さんは話します。
様々な厳しい環境にいる方が、マイペースに社会参加や就労のきっかけを作ることができる「ふっくら布ぞうりの会」。
助け合い、補い合いながら活動し、多くの仲間、社会と繋がっていくことができるといいですね。
ご興味のある方は是非、「ふっくら布ぞうりの会」のWebサイトをチェックしてみてください。
<番組内で放送した内容はこちら>
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