【J-WAVE81.3FM / 2024.12.1放送分】hummingbird SERENDIPITY CONNECTION
J-WAVE(81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』
人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。
2024年12月1日放送
「NPO法人Mother’s Tree Japan」
今回ご紹介するのは、 日本に暮らす外国ルーツの女性の妊娠・出産・産後をサポートする団体「NPO法人Mother’s Tree Japan」。
事務局長の坪野谷知美さんにお話を伺いました。
坪野谷さんが活動を始めたきっかけは、坪野谷さんとお姉さまを海外で育てられたお母様の姿を見てきたこと。ご主人について海外に行かれたお母様は、言葉もわからず、文化の違う中、どの国でも大変苦労して育児をされてきたそうです。坪野谷さんは2歳~15歳を香港、イギリスで過ごし、帰国後、大人になってから、産前産後のお母さん、ママに寄り添える方法を模索、セラピストとしてマッサージやケアの活動をしていくなかで、コミュニケーションの大切さを実感。少しでも多くの外国人ママ達の役に立ちたいと、2020年4月に「NPO法人Mother’s Tree Japan」を設立。
外国人ママ達が、妊娠、出産する時には、病院・行政・自治体などに、それぞれの国の言葉や文化がわかる先輩ママ達が通訳・サポートとして付き添う。毎月、母親サロンや産前・産後の日本語に特化した日本語クラスやオンラインで助産師さんに直接、自分たちの疑問や困っていることを相談できる相談会を開催。LINEでタイムリーに母国語で相談できる、といった数々のサービスを提供しています。
活動をスタートしてから4年半のあいだに、およそ3,500人の外国人ママ達をサポート。ベトナム語、タイ語、ミャンマー語、ネパール語、バングラディシュ語をはじめ、スペイン語、アラビア語、クメール語など14の言語に対応し、先輩ママやプロの医療通訳を含めると80名のスタッフでサポートしています。現在、およそ2万人がホームページにアクセスしているそうです。
言葉や文化、習慣が違う国で、妊婦さんやママさんたちが本当に困っていることは何なのか、それを丁寧に確認していくことを「Mother’s Tree Japan」は大切にしています。「いつか、私たちのような団体が必要なくなる社会になるといいね」と、世界のどこだろうと、あたたかいサポートが自然にうまれる社会になってほしいと願って活動しているそうです。
ただでさえ大変な出産。言葉が通じない外国だとしたら、その不安は計り知れません。言葉が通じなくても、新しい命の誕生を自然と助けあえる社会が叶うようになりますように。「NPO法人Mother’s Tree Japan」のみなさんの想いが叶う社会になるようにと願わずにはいられません。
ご興味のある方は是非、「Mother’s Tree Japan 」のwebサイトをチェックしてみてください。
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