J-WAVE（81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』

人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。

2024年11月24日放送

「CIRCULAR FARM」

今回ご紹介するのは、不要な衣類を「捨てる」のではなく「土に還す」循環型テクノロジー「CIRCULAR FARM」。
「CIRCULAR FARM」を展開するクレサヴァ株式会社 代表取締役の園部皓志さんにお話を伺いました。

18歳でイギリス・ロンドンの大学でファッションデザインを勉強し、帰国後は海外のブランドや大手アパレルメーカーで経験を積み、2017年に「クレサヴァ株式会社」を設立しました。
設立以来、園部さんはリサイクルできる素材に着目。そんな中直面したのが、ファッション業界が抱える衣類や繊維の大量廃棄問題でした。衣類の廃棄は、日本だけで年間約47万トン。世界でみると約4千万トンあると言われていて、その廃棄物の新たな処理方法を作れないかと考え始めたのが、循環型テクノロジー「CIRCULAR FARM 」です。

まず、企業のユニフォームなどの使わなくなった洋服を砕いて粉々にし、独自に設計された「CIRCULAR FARM」の炭化装置で、化学繊維に含まれる有害物質やマイクロファイバーを処理して、安全な炭にしていきます。できた炭で作物の成長に繋がる土壌改良剤を作ります。

衣類から作られた炭は 土壌改良剤となり、美味しい野菜や健康な植物を育む土壌づくりに活用されます。
今まで捨てられていた衣類は、持続可能な農業に寄与する貴重な資源へと生まれ変わります。

「今までは自分が作った服を着ている人を見ることが嬉しかったけれど、今は使い終わった服を回収して再資源化できることが嬉しい。人々の環境への行動や地球に対して安全を還元させていくことが使命。」と話す園部さん。

服を作るだけでなく、使い終わった服のゆくえまでデザインしていくということは地球規模のデザイナーのようですね。
「衣」から新しい「食」へと循環する取り組みで、持続可能な社会を目指す。この活動が環境未来へとつながっていくといいですね。

ご興味のある方は是非、「クレサヴァ株式会社」のwebサイトをチェックしてみてください。

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