【J-WAVE81.3FM / 2024.10.27放送分】hummingbird SERENDIPITY CONNECTION
J-WAVE(81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』
人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。
2024年10月27日放送
「NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構」
今回ご紹介するのは、静岡県藤枝市にある「NPO法人アップルビネガー音楽支援機構」。
「NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構」はロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんが今年2024年に設立されました。
時代とともに音楽を聴くスタイルがCDから配信へ移行し、それとともに大手レーベルに所属せずにインディーズで活躍するミュージシャンが増えました。同時に音楽制作にかけられる予算が制限される状況を実感した後藤さんは、少しでも若手のミュージシャンをサポートできればと音楽賞「APPLE VINEGAR -Music Award-」を7年ほど前に設立。各方面にご協力いただいて賞金を拠出していたものの、恩恵を受けることができるミュージシャンに限りがあるという悩みがありました。
もっと広くミュージシャンを支援できればという想いから、費用を気にせずに使える宿泊型のスタジオ建設を計画。後藤さんが持っている機材を無償で提供すること、リーズナブルな価格で音楽制作ができる環境づくりを目標とし、インディペンデントに活躍するミュージシャンを支援する目的で「NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構」を設立しました。
この滞在型のミュージックスタジオは「Music inn Fujieda」という名前で、明治時代にお茶の倉庫だった土蔵を改築、隣接するビルを宿泊施設とコミュニティスペースとして設備していく予定。うまくいけば来年の夏にはスタジオが完成、再来年の1月には開業できたらという目標です。天井が高くてドラムがよく響くいいスタジオになるようです。音楽をめざしている方にはとてもうれしいニュースですね。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONとしてデビューされてからおよそ20年以上、ご自身も現役で活躍を続けるなか、後藤さんがとても大切にされている想いがあります。自分たちが積み上げてきた豊かな環境をどうやって若い世代に渡していくか。環境や機会という富は分かち合ってこそ。また、もっと広い社会に目を向ければ、ミュージシャンが音楽をできるのは、音楽を聴く豊かさをもったたくさんの人がいるからこそだと。施設をつくるだけではなく、人から人へのつながりを考えるその想いがあっての「NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構」。ここからたくさんのミュージシャンが生まれる未来、楽しみですね。
ご興味のある方は是非、「NPO法人 アップルビネガー音楽支援機構」のwebサイトをチェックしてみてください。
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