J-WAVE（81.3FM)『hummingbird SERENDIPITY CONNECTION』

人と人との出会いで可能性が広がる。そんな化学反応に注目。
誰もが笑顔になる社会、そして未来を目指す様々なトピックスを毎週日曜日、放送中。

2024年6月16日放送

「夜のパン屋さん」

今回ご紹介するのは、パンを焼かない「夜のパン屋さん」。

「夜のパン屋さん」を手がけるのはホームレスの人々の生活サポートを軸に貧困問題解決を目指している認定NPO法人ビッグイシュー基金。 2020年コロナ禍、仕事を失った若者が働くことができる場を作りたいと考えて、認定NPO法人ビッグイシュー基金の共同代表のおひとり、料理研究家の枝元なほみさんがリーダーとなってプロジェクトを始動しました。色々な業種が困難な状況に陥る中、食品ロスの観点からパン屋と連携することになりました。

営業時間内に売りきれず廃棄となってしまうパンを「夜のパン屋さん」でお預かりして、週に1回～3回程度、夕方5時以降に販売しています。パンを焼かないパン屋さんとして、現在は東京都内に3箇所（神楽坂、田町、大手町）オープンしています。
お店では、札幌、伊勢、鳥取など全国28のパン屋さんのパンに出会うことができます。セレクトショップのような感じで、楽しめるのも特徴です。

「夜のパン屋さん」では、ひきこもりなど色々な背景を持った人が働いています。誰もが働きたいと思ったときに働ける状況を作り、得意・不得意をカバーしながら、自立支援、社会へ復帰するためのステップとなっています。
同時に、お客様が気持ちよく買い物ができる、取引先のパン屋さんにきちんとお金を戻していける売上を作っていくことを心がけているそうです。

パンの販売以外にも多様な人たちが混ざってつながるソーシャルカフェ「夜パンカフェ」を定期的に開催しています。次回は10月に開催予定です。

一個のパンを介して、楽しみながら、支援する側とされる側を超えた関係性を築き、人と人とをシンプルにつなげていく。新たな可能性を生み出す活動ですね。

ご興味のある方は是非、『夜のパン屋さん』のwebサイトをチェックしてみてください。

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